キュウリの接ぎ木
2017/11/02
鳥取県岩美町からこんばんは。
farm Springboardの川西です。
梅雨も明け、夏本番。
降り注ぐ日差しは暑いものの、
この季節としては、風が冷たく感じ
日陰に入ると、とても過ごしやすいです。
トマトのハウスの方付けも終え、
おとといには、次に植える予定の
キュウリの接ぎ木作業を行いました。
接ぎ木とは、穂木(キュウリ)と
台木(カボチャ)の苗をつないだ苗を
のことをいいます。
この接ぎ木苗は、根はかぼちゃ、
地上部はキュウリといった状態になります。
なぜ、接ぎ木をするのかというと
キュウリは本来、実の表面にブルームという
白い粉をつけます。
これは、夏の強い日差しや、外敵から
身を守るためのだと言われています。
ですが、この粉が問題になるのです。
消費者が農薬と間違える恐れがあるとして
市場流通しません。
つまり、市場には出荷できません。
そこで、接ぎ木が必要なのです。
接ぎ木苗を使用すれば、ブルームが
付かない、表面が艶々したキュウリができます。
接ぎ木苗はこんな状態です。
播種して1週間後のキュウリと
カボチャの苗を根ごと土から掘り起こし
それぞれの苗に切り込みを入れ
繋ぎ合わせます。
専用のクリップで結合部を挟み
固定します。
これを、土を入れたポットに移植し
定植まで管理していきます。
ただこの状態では、キュウリとカボチャ
それぞれの根が生きたままですので
ポットに移植して約5日後、
キュウリ苗の結合部から下を
ハサミで切ってしまいます。
またカボチャの苗も成長するので、
新芽は切り取ってしまいます。
これで、根はカボチャ、
地上部はキュウリという
接ぎ木苗が完成します。
結構、神経と時間を使う作業で
おとといまでの3日間作業をして
約1000本接ぎ木しました。
接ぎ木を習いたい人は
教えますよ。
遠慮なくどーぞ。