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オンシツコナジラミの本当の脅威は収量減

      2017/11/02

鳥取県岩美町からこんばんは!
farm Springboardの川西です。

昨日のブログでも書いた通り、
今シーズンのキュウリの収量は
予定の1/3でした。

原因は、オンシツコナジラミ

キュウリオンシツコナジラミ

このオンシツコナジラミという害虫は
ハウス外から侵入して作物の葉裏に住み着き
そのまま増殖すると、その排泄物がススとなって
農作物を汚してしてカビも生えます。

僕も勉強不足で、この害虫の被害は
これくらいのものだと思っていました。

ところが、これのもっと恐ろしいのが
今回、僕のキュウリ収量激減をもたらす要因となった

ウイルスを持っていることなのです。

ウイルスを媒介する害虫

オンシツコナジラミは、農作物に針を刺して
汁を吸います。
その時に作物はウイルスに感染し、発症します。

また、感染した株からオンシツコナジラミは
ウイルスをもらい、他の健全な株に飛び移って
ウイルスを媒介します。

感染株は収量減

ウイルス感染した株は、
草勢が落ち、キュウリの側枝の発生も悪くなり
結果、収量が激減してしまうのです。

今回、僕の圃場ではおよそ7割の株が感染しました。
1000本あったので700本くらいですかね((+_+))

甘く見ずに常に監視と早期徹底防除が肝

こんな小さな虫ですよ。
そう思って正直、僕は甘く見ていました。

また、できる限り農薬の使用を控えたいとの想いが
この害虫発生に対する初期対応を遅らせる結果となってしまいました。

調べると、約2週間で卵から成虫へと成長するようです。
確かにあっという間に増えていました。
しかも葉裏に潜んでいるので、数が少ない時は
特に気が付きにくいです。

コナジラミは黄色いモノに誘引される習性があるので、
専用の粘着シートをハウス中にぶら下げて捕獲し
発生状況を常に監視する必要があります。

そして発生を確認したらすぐ薬剤散布ですね。

オンシツコナジラミによる媒介しか感染経路はない

初めてウイルスを出してしまった僕が一番恐れたのは
今後このハウスでは野菜が作れなくなってしまうのではないか
ということでした。

もし、圃場にウイルスが残ったら。
そんなことを考えると恐ろしくて、すぐ調べました。

大丈夫でした!

このウイルスは土壌伝染、種子伝染等しないとのことでした。
つまり、オンシツコナジラミがいなければ発生、
伝染はしないということです。

ハウス周辺の草刈りで寄せ付けない

オンシツコナジラミはどこからともなくやってきます。
どこかの農作物の葉や雑草に潜んでいます。

もしハウス周辺にある他人の畑で
このオンシツコナジラミが発生しても
僕が直接対処することはできません。

僕がやるべきことは極力ハウスに
その害虫を近づけないよう
周辺の除草を徹底することに尽きます。

防虫ネットで侵入を防ごうと思うと
目合いを非常に細かくしないといけず
そこまで細かいとハウス内に風が通らなくなってしまうので
現実的ではありません。

 

今年のキュウリには本当に勉強させてもらいました。
来年はしっかり収穫して
多くの人に僕のキュウリを食べてもらいたいと思います。

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