小麦の藁、これが最適！

鳥取県岩美町からこんばんは！
farm Springboardの川西です。

朝晩は秋の気配かなと思うほど
涼しい気温になりますが、
やっぱり昼間はまだまだ暑いですね。

今日は、キュウリハウスの通路に
敷き藁をしました。

藁といえば稲の藁を思い浮かべますが、
ここで使っている藁は、小麦の藁です。

小麦の藁は、稲の藁より硬くて
しっかりしており、腐るのがゆっくりです。
この点を生かして、キュウリの栽培期間中
ぬかるんだ通路の土で足が汚れてしまうことを
防いでいます。

実は、キュウリの成長には大量の水が必要です。
水やりは畝ではなく通路にします。
根っこはそこまで伸びてきているのでね。

水を必要最小限に抑えるトマトとは違い、
ほんとに、キュウリは水と肥料で大きくする
といった感じで管理していきます。

定植してから収穫を終えるまで、
ちょうど３か月間で
その間に、何回もの通路潅水と
人間が作業のため歩くことで、
稲の藁だとすぐに腐り
やがて土と化してしまい、
意味を成さなくなります。

まあ、これも過去の失敗から学んだことです。

ちょうど、お世話になっている農家さんから
小麦の藁をいただけるという話から
この藁の特徴を知り、すぐ麦わらへ切り替えました。

それから毎年、小麦の収穫時期になると
この藁をもらいに行っています。

キュウリの収穫終了後は、
この敷き藁も土に鋤き込めば
土壌中の微生物の餌となり
その後、立派な肥料となります。
こうやって毎年、有機物を入れてやることで
土も年々よくなってくるのが実感できます。

あとは、この敷き藁によって
通路に生えてくる雑草を抑えたり
まだ昼間は非常に暑いですから、
地温上昇を抑制して、根にとって住みやすい
環境を整えてやるといった目的もあります。

人間にとっても、キュウリにとっても、土にとっても
また、この次に植える野菜にとっても
非常に役に立つ、便利な藁

小麦の藁のお話しでした。