石灰はカルシウム肥料に値しない
2017/10/20
鳥取県岩美町からこんばんは!
farm Springboardの川西です。
私の周囲でトマト作りをしている方から
よく、「”尻腐れ”がでて困った」と
話を聞きます。
これは、トマトの実の先端
つまりへたと反対側
ここが腐る病気です。
原因はカルシウム欠乏。
カルシウムが足りてないんですね。
でも、ここで
「いや、わしは石灰をしっかり畑に入れとる」
と、言う人がいます。
確かに、石灰は炭酸カルシウム。
でもね、それって難溶解なんです。
ちなみに、この炭酸カルシウムが
主成分でできているものはというと
卵の殻、サンゴ、貝殻、チョーク、などなど。
これらが水に溶けますか?
巷では、有機石灰と銘打って
牡蠣殻を粉砕したものを
売っていたりします。
以前、このブログでも書きましたが、
植物の根は水に溶けた肥料を吸収すると
言いました。
石灰の主成分、炭酸カルシウムは
全く水に溶けないわけではないですが
畑に撒いたそのほとんどは
いくら水をやっても、雨が降っても
溶けていません。
つまり、カルシウム(石灰)やったつもりでも
根っこから吸収されていないということ。
ちゃんと溶解度の高いカルシウム資材を
使わないといけないということです。