去年の秋は、田んぼの耕うんができなかったので、ガスわきが心配。お米つくりは秋から始まっている。
2017/10/20
鳥取県岩美町からこんばんは!
farm Springboardの川西です。
当農場では、水稲(お米)も
少しですが作っています。
もちろん、他の野菜と同様
美味しいお米をつくるために、
乳酸菌を使った土つくりや
カルシウム肥料を主体とした
栽培方法で作っています。
秋に稲刈りをすると、
田んぼには稲わらが残ります。
この残った稲わらには、
翌年作る稲が成長するのに
必要な栄養分が
しっかりと含まれています。
なので、稲刈りが終わった秋のうちに、
乳酸菌と一緒に耕うんをして、
春までに稲わらがちゃんと分解された
状態にしておきます。
ですが、
去年は、稲刈り後すぐに雨が降り続き、
気温も低いため田んぼが乾かず
結局、耕うんできませんでした。
ということで、田植えまで
約1か月に迫ったこれから、
初めて田んぼを耕うんします。
ですが、田植えまでの1ヵ月間では
すべての稲わらを分解しきれません。
稲わらが完全に分解できていない
状態で田んぼに水を張って
新たに稲を植え付けると、
ある問題が起きてきます。
(ここから追記2017.4.12)
それは、田んぼの土(泥)の中で
”ガスわき”
という現象が起き、稲が健康に
育つことができなくなるのです。
春の田植えの時期を過ぎると
気温もどんどん高くなり、
残っていた未分解の稲わらは
田んぼの土(泥)の中で分解が進みます。
このときに、ガスが発生するのです。
そこに植えられた稲の根は、
そのガスにより障害を受け
成長が悪くなってしまいます。
(まれに田んぼから、何か腐敗したような
臭い匂いがするのは、このガスの匂いです。)
なので、昨年のうちに
耕うんできなかった
当農場の田んぼは、
今年、
ガスわき確定です。
でも、そのまま指をくわえて
見ている訳にはいきません。
もちろん、対策を取ります。
(ここから追記2017.4.13)
それは、
田んぼから水を抜いて
地表を空気にさらす。
という方法です。
空気にさらす、
これはつまり土に酸素を供給する
ことになります。
こうすることで、発生するガスの量を
抑えられるのと、発生してしまったガスを
土中から空気中に抜くことができます。
田んぼといえば、
稲が植えられている間は、
常に水が張ってあるイメージですよね。
でも、実際は水が溜まっていなくても
問題はありません。
完全に土が乾かない限りは、
枯れたりすることはありません。
土に水分が少しでもあれば
生きていけるのです。
ただ、いいお米を作るためには
たっぷりの水が欲しい時期もあります。
なので、当農場の今年の米つくりは、
水を入れたり、抜いたりと
例年より手間がかかりますが、
うまくガスわきによる被害を
回避して、
去年よりもさらに
いいお米を採りたいと思います。
当農場のお米(コシヒカリ)が
気になるなーと思われる方は
遠慮なくご連絡ください。
サンプルをお届けいたします。
(数に限りがありますのでお早めに)
mail@farm-springboard.com
それでは、また明日!