苗半作とは?
2017/11/02
鳥取県岩美町からこんばんは!
farm Springboardの川西です。
昨日のブログでもそうでしたが、
「苗半作(なえ、はんさく)」
という言葉を、僕は時々使っています。
そういえば、この言葉の意味をお伝え
していなかったですね。
この言葉は、長きにわたり作物を育ててきた
先人たちがその過程で気が付いた農家の
心得的な言葉とでもいいましょうか。
その意味とは、文字の通りそのまま
読み解けば、
苗で半分を作る。
つまり分かりやすく言うと、
苗作りが
その後の作物の出来の半分、もしくは
それ以上を決めるということです。
たとえば、僕が今作っているトマト。
僕のトマトの師匠曰く、
本葉が2枚半の苗になるまでに、1~3段目の
花の性質つまり、どんなトマトになるか
決まってしまうと。
そう教わったことがあります。
本葉が2枚半の苗って、まだトマトの花など
全く見えていない状態ですよ。
でも実際にはその時すでに、花になる細胞は
中で作られていてるのです。
だからまだ小さい苗の時の状態が、
のちに出てくる実に大きな影響を与えるんですね。
昔からこのことを経験から学んでいた
先人たちはほんとにすごいですね。
苗半作。
野菜でも稲でもすべての作物が当てはまる
教えです。
僕もいつもこのことを心がけながら苗つくりを
しています。
それでは、また明日!